■あ行


・ あいぶよう【相舞踊】
本来は二人以上で踊る舞踊を指すが、特に大衆演劇では、男女二人の心中物をテーマにした舞踊がよく上演され、人気も高い。

・ あどりぶ【アドリブ】
脚本にはない台詞や動作を、役者がその場の状況に応じて即興的に挟み込むこと。

・ あんてんまく【暗転幕】
舞台転換用に使われる黒い幕で、緞帳(どんちょう=舞台と客席を仕切る幕)のすぐ後ろに設備されている。

・ あんどん【行灯】
大道具。木や竹の枠に紙を貼り、中に油皿を入れて火をともす照明具。




・ いこう【衣桁】
着物を掛ける家具。形は鳥居に似ている。高さは150cmほど。「えこう」または「衣紋掛」とも呼ぶ。芝居中では花嫁衣装を掛けるのに用いられたり、呉服屋の店先を表すのに用いられる。

・ いたつき【板付き】
幕開きのときに、舞台にいること。「板付きの役者」、「板付きで始まる」。




・ うらかた【裏方】
大道具・小道具・衣装・音響・照明など、舞台裏で働くスタッフのこと。舞台には顔を出さないが、彼等の存在なしでは舞台が成り立たない、重要な役回りの人々。




・ えんぎだな【縁起棚】
大道具。芸人、芸娼、侠客の家などに用いる。縁起を祝うために家内に設けられた神棚。

・ えんもく【演目】
上演される演劇などの題名。大衆演劇では芝居の題名(外題と言う)のことも舞踊ショーの題名のことも「演目」と呼ぶことが多い。



・ おいらん【花魁】
江戸吉原の遊女の中で、位の高い女郎。太夫。もともとは姉女郎を呼ぶ「おいらの(姉さん)」がつまったものだという。また花魁が新造(しんぞ)・禿(かむろ)などを従えて引手茶屋まで客を迎えに行ったり、吉原で正月や8月1日、京都島原で4月21日などに遊女が盛装して郭(くるわ)の中を練り歩いたことを「花魁道中」と呼ぶ。

・ おいらんしょう【花魁ショー】
役者が何10?もある花魁の衣装をまとって軽やかに踊る。各劇団のショーのなかでも人気のプログラム。

・ おおいり【大入り】
お客さんが一定数以上入ること。劇場によって大入りの人数は異なるが、大入りのときは手打ちを行う。また大入りの際に、劇場から劇団員に、劇団から劇場関係者に渡されるご祝儀を「大入り袋」という。中身は5円から500円と幅があるようだが、100円のところが多い。

・ おおぐろまく【大黒幕】
舞台奥、ホリゾント幕のすぐ前の黒幕。基本的に「夜」を表す。

・ おかっぴき【岡っ引き】
岡引き(おかひき)ともいう。町同心の手先として罪人の探索、捕縛に

・ おきや【置屋】
芸妓・娼妓を抱えておいて、揚屋(遊廓で、置屋から女郎を呼んで遊興するところ)や茶屋(客に遊興・飲食をさせる店)の注文に応じて派遣する店。

・ おくりだし【送り出し】
その日の公演がすべて終了した後、座員総出でお客さんを見送ること。役者さんと身近で触れ合える大衆演劇ならではの慣例で、これが楽しみで劇場やセンターに通う人も多い。

・ おくりまく【贈り幕】
贔屓(ひいき)客から贈られた舞台間口の飾り幕。役者の名や劇団の名が大書きされていて、見た目にも楽しい。

・ おこも【御薦】
乞食のこと。

・ おっかけ【おっかけ】
自分が気に入った劇団・役者を観るために、家から遠く離れた公演場所までも出かけていくこと。またそういうファンのこと。当然泊まりがけになることも多いが、地方にはホテル・旅館一体型のセンターが多いため、宿泊を兼ねていく人も多い。

・ おはこ【十八番】
その役者がもっとも得意とする芝居・舞踊での役柄、役回り。

・ おはな【お花】
ひいきの役者にあげるご祝儀のこと。ショーで舞踊や歌の際に、舞台で現金を渡す大衆演劇独特の習慣。袋に入れてある場合とお札のままの場合があるが、金額が多いときはお札を扇のように広げたり、レイのように丸くつないでつけたりもする。

・ おんながた【女形】
女役を演ずる男性の役者。「おやま」とも言う。

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